いろんな水玉

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水玉といえば誰でも知っていて、なにかひとつは水玉柄のものを持っているくらい身近な柄。読谷のヤチムンにもお皿や小鉢、カラカラやマカイ(茶碗)など、水玉はたくさん使われている。

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ヤチムンの柄としての水玉は、実は伝統的な「点打ち」と呼ばれる技法によって生まれた柄のこと。最近はさまざまなアレンジがされて、水玉柄だからと言ってひとくくりに点打ちの技法から生まれたものと言うことはできないけれど、地に点を描くだけで柄を完成させるというシンプルな世界だからこそ、バランスだったり色だったり作家さんのセンスがよく表れる。オーソドックスなタイプは、大人の人差し指でちょん、としたくらいの大きさの碧や紺、茶などの水玉がバランスよく散っているもの。きれいなまんまるの玉ではなくて、筆をそっとつけて離したような形。素朴で飽きのこない柄だからひとつは持っておきたくなる。アレンジされたものは、たとえば規則的にきれいにまるを描いたものや、水玉からしずくがたれているようなもの、水玉のなかに水玉が入っているものなど、水玉だけでこんなにいろんな柄が表現できることも面白い。たくさん持っていても、またひとつ、と手にしてしまうのが水玉の不思議な魅力。水玉だけを目当てにヤチムン探しをしても十分楽しめるのだ。

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